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これまでタイミングを逃してしまっていましたが、6月11日(木)にソロデビューを発表した降幡愛さんについても言及したいと思います。電撃的な発表、そしてこれでもかと独自の世界観を詰め込んだ楽曲やMVには度肝を抜かれました。遅ればせながら、おめでとうございます。

この日、私は電車に乗って移動しなければならない用事があり、自粛要請が緩和される過程であまり望ましくはない状況ではあったと思うのですが、やむなく電車移動をしていました。夕方の早い時間、帰宅ラッシュよりは少し早くて比較的人が少ないタイミングに、たまたま少しだけ時間を取ることができたので、秋葉原駅周辺のデジタルサイネージに掲出が始まった「CITY」の広告を見に行きました。冒頭の写真は、そうして撮影したものです。
 


その後、6月14日(日)に行われた「降幡 愛 ソロアーティストデビュー決定!緊急生放送!」を見たり、オフィシャルサイトに掲載されているインタビューを読んだり、それから6月23日(火)に発売された「CDジャーナル2020年夏号」 を読んだりして、どんな気持ちでふりりんがデビューに臨んでいるのかを自分なりに追ってきました。

このブログの中では今まで一ヶ月近く触れてこなかったのですが、応援のブログを書いておこうと思ったのは、Tokyo FMで放送されているラジオ番組のU-nite!で、ふりりんがデビュー曲「CITY」への思いを炸裂させていたからです。番組中にかかる音楽の全てが「CITY」、喋る内容も「CITY」、JFN PARKで後から聞ける音声配信でも「CITY」、この曲にかける思いの熱さに触発されました。

さて、全くの偶然なのですが、ソロデビュー発表の前夜に書いた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の「無敵級*ビリーバー」の記事の中で、私は「プロモーションビデオ(PV)が好きではないから、ミュージックビデオ(MV)と呼ぶ」と訴えていました。「CITY」の映像はMVと呼ばれていて、なんだか少し嬉しく思います。



歌手でもなく、ミュージシャンでもなく、「アーティスト」を名乗るからには、少なくとも単に歌を歌う以上の表現意欲や覚悟があることに期待したいのです。もちろん、商業展開していくためのセオリーはありますし、従来のファンが求めるものや、与えられた役割に応える仕事も立派な仕事だと思いますが、そういう職業はアーティストというよりも職人のようなものだと思います。



このMVを見て、音楽や歌いぶりを聴いて、作り込まれた世界観を味わってみると、決して誰かにウケると思って作られたのではなく、この80's ポップス風の世界観を良いと信じて自発的に作ったものなのだろうということが伝わってきます。見れば見るほど凝っていて、一発芸としてやっているわけではない、本気を感じるのです。

音楽レーベル・Purple One Starの公式サイトに載っているレーベルプロデューサーの本間昭光さんのコメントには、それほど音楽に詳しくない私も共感するところがあります。リンク先のページ内の少し見つけにくいところにあるため、引用します。

この度「Purple One Star」レーベルプロデューサーに就任する事となりました。
未曽有のコロナ禍を経験した僕らの中には新たな価値観が芽生えはじめています。
生活様式そのものが多様化されていく流れの中でのレーベル立ち上げにあたって、
今、アーティストが何を最重要視して発信すべきかを考えました。
そして基本に立ち返り「アーティスト自身が心から好きな音楽」を作り続ける事だとのシンプルな答えに辿り着きました。
もちろんアーティストは皆「好きなことの表現」を常に意識して活動していますが、
このレーベルに於いてはそんな個性豊かなアーティスト達をさらに徹底した本物指向でサポートしていきたいと考えています。
僕たちの「好き」がリスナーの「好き」と繋がり生まれた連鎖のその先に、
「豊かな」音楽空間をとどける事が出来ればこんな幸せな事はありません。

ふりりんのデビューの話が挙がったのが2019年夏頃ということだったので、レーベルそのものはCOVID-19とは無関係に始まってはいるのでしょう。それ以前から多様な人、多様な生き方、それに多様なエンターテインメントがある中で、商業的な思惑や市場のニーズから離れ、『「アーティスト自身が心から好きな音楽」を作り続ける事』を重視することを決めている。

そして『「豊かな」音楽空間』という言葉が非常に印象的です。単なるライブやコンサートのことを言っているのではないと思うんです。「CITY」に関してよく、「首都高を走りながらカーステレオで聞きたい」というような声を聞きますが、そういう生活の中にもある(あるいは再現可能な)風景に音楽が結びつく、それこそが豊かな音楽空間なのかなと思います。

今はおそらくふりりんのことを知っている層から支持されているのだと思います。声優さんの楽曲ということで、これからも世間からはまだ色眼鏡で見られ、あるいはCD発売の際にはレコード店の「アニメ・声優」の棚に並ぶことになるかもしれません。だとしたらあまりに勿体無いので、販売方法への工夫も期待したいです。

あとふたつ、すごくいいなと思っていることがあります。

ひとつめ。各種インタビューやラジオなどでもよくふりりん本人から語られている「ソロデビューに向けての準備の過程で「自分にはやりたいことがじつはたくさんあった」ことに気づけた」というのは、他人事ながらなんだか嬉しいのです。

機会に恵まれた、ラッキーの部分も多分にあるとは思うのですが、その機会をつかむことができたのは、本人がこれまでにキャラクターを演じる仕事だけではなく、独創的な活動をしてきた努力の成果だと思いますし、やりたいことに気づけたのもこれまでの人生の中で蓄積してきたものがあってこそだと思うのです。インタビューの中でも、竹内まりや、TUBE、岡村靖幸、東京ラブストーリー、写ルンです、などなどのワードが出てきましたが、そういったものの積み重ねが着実に実を結んでいるというのは、何か希望を感じます。

ふたつめ。これは生放送のチャットを追っていて思ったことですが、出てくるワードが面白いんですよね。「鏡の中のアクトレス」、シティーハンター、BOØWYを挙げている人もいたかもしれません。そうやって連想ゲームでどういった土壌から生まれた作品なのかを探る遊びみたいなものを楽しめるファン層がいるというのは、アーティストやその周辺の人たちにとっても面白いことなのではないかなと思います。

まだデビューミニアルバム『Moonrise』は初秋発売ということで詳細は発表されていませんが、今年は上半期がほとんど自粛で潰れてしまったようなものなので、今から秋が待ち遠しいです。

(追記)
なんと更新日の夜19:00に『Moonrise』の発売日決定の報が出ました。9月23日(水)に初回限定盤、通常盤、そしてなんとLP盤が発売されます。LP盤が聴けたら素敵ですが、レコードを聴く設備がないし、狭い家に住んでいるので導入も難しい……。昔からご自宅にある方なら、古いレコードと一緒に聴いて情緒を楽しめるのでしょうね。羨ましい限りです。

また、11月にはスペシャルライブが催されるとのことです。11月14日(土)と15日(日)にBillboard Live YOKOHAMA、11月21日(土) Billboard Live OSAKAで開催とのこと。無事に開催できることを祈っております。

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